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味の感じ方と温度の関係

こんにちは!抗酸化オジサンです!

味の感じ方は、食べ物や飲み物の温度に大きく影響されます。特定の温度範囲で味の感度が変わり、甘味、苦味、酸味、塩味、うま味の五味それぞれが異なる温度で異なる強さを持って感じられることが知られています。
今回は、温度と味の感じ方の関係について詳しく説明したいと思います!

味の感じ方と温度の関係

甘味と温度の関係

甘味は、温度が高くなると強く感じる傾向があります。
●高温で甘味が強まる: 温かい食べ物や飲み物は、温度によって香りが引き立つ為に、温かい方が甘さを感じやすくなります。例えば、温かい紅茶に入れる砂糖の甘さは、冷たい紅茶よりも強く感じます。
●低温で甘味が弱まる:冷たい食べ物や飲み物では、甘味を感じにくくなるため、冷たい物には甘味料を多く使う傾向があります。アイスクリームや冷たいジュースなどは、実際には多くの砂糖が含まれていますが、冷えているために甘味がマイルドに感じられます。

苦味と温度の関係

苦味は、甘味とは逆に、低温の方が強く感じられる傾向があります。
低温で苦味が強まる 冷たい状態では、苦味がより強調されます。例えば、冷えたコーヒーは温かいコーヒーに比べて苦味を強く感じることがあります。
高温で苦味が弱まる温かい状態では、苦味がやわらぐことが多いため、苦い食べ物(苦みのある野菜)や飲み物(例えばコーヒー)は温かい方が苦味は感じにくくなります。

酸味と温度の関係

酸味は、温度によってそれほど大きな変化はありませんが、一般的には高温で酸味が和らぎ、低温で強調されると言われています。
低温で酸味が強く感じられる 冷たいレモネードや冷やしたワインは、酸味を感じやすいです。酸味のある飲み物を冷やすことで、酸味が際立って感じられます。
高温で酸味がマイルドになる温かい状態では、酸味が少しやわらぎ、全体的にまろやかな味わいになることが多いです。

塩味と温度の関係

塩味は、温度に対してそれほど大きな変化を示しませんが、人の感じ方に若干の変化があります。
高温でも低温でも塩味は感じにくい 温かいスープや料理も、冷たいスープや料理でも味覚は鈍くなります。暖かく美味しいスープも、冷たくて美味しい冷静スープも常温(15℃~35℃程度)になると、塩味を強く感じやすいです。暖かいスープは暖かいうちに、冷たいスープは冷たいうちにいいただきましょう。

うま味と温度の関係

うま味も、温度によって感じ方が異なります。
高温でうま味が強く感じられる 温かい料理では、香りと共にうま味が豊かに感じられます。例えば、温かいスープや煮込み料理では、うま味がはっきりと感じられるため、グルタミン酸やイノシン酸といったうま味成分がより強調されます。
低温でうま味が弱まる冷たい料理では、うま味が少し感じにくくなることがあります。例えば、冷たいだし汁よりも温かいだし汁の方が、うま味がより強く感じられる傾向にあります。

温度が味覚に与える全体的な影響

常温(中温)が最も味を感じやすい 味覚全体で言えば、15~35℃程度の常温(中温)が最も味を感じやすいとされています。これは、温度が低すぎたり高すぎたりすると、味覚の感度が鈍るためです。冷たい料理や非常に熱い料理では、五味全体が感じにくくなることがよくあります。
香りの変化温度は、味覚だけでなく、食べ物や飲み物の香りにも影響を与えます。香りは温かいときに強くなり、冷たいときには弱まるため、温かい料理や飲み物では、風味全体がより豊かに感じられることが多いです。

温度と食事の楽しみ

温度は食事の楽しみにも大きく関与します。適切な温度で提供される食べ物や飲み物は、風味が引き立ち、味が最大限に引き出されます。例えば、ワインは冷やしすぎると香りが感じにくく、味自体も感じにくくなりますが、このことはワインに限らず多くの食べ物、飲み物についても同様に感じにくくなります。但し、冷製で提供される食べ物や飲み物の中には、口の中で温度が上がることを計算されて提供されているものも多くあります。そして、口の中で温度が上がることでその味や香り、後味を楽しませるものもあります。

まとめ

温度は、味覚に直接的な影響を与える重要な要素です。甘味は温度が高いほど強く感じられ、苦味や酸味は低温で強調される傾向があります。また、温かい料理では香りもより強く感じられ、全体的な味わいとして豊かになります。料理や飲み物を適切な温度で提供することは、味覚を最大限に活かし、食事の楽しみを深める重要な要因です。

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