DEPAKの裏話『第7話 守破離と「守破離」』

最近、若い人が行き詰まっているときに「先駆者や経験者に聞いてみたら?」とアドバイスすると、時々「いやいや、もう少し自分の頭で考えます。真似したくありませんから」という言葉が返ってくることがあります。

「何を言うとるんじゃ!」と昭和の啖呵を切りたくなる——が、そういう説教爺さんに限って若い頃は一番ちゃんと勉強していなかったりするので、ぐっと抑えて、静かに言います。

「君ね、マネするのも悪いものではないよ。利休も世阿弥も言ってるんだ。まず師匠の型を死ぬほど真似る『守』、それを叩き壊す『破』、そして誰も追いつけない境地に飛び去る『離』。カッコいいでしょ? パクりから天才は生まれるんです。」

……ピンときているのかどうか、いささか不安になることが多々ありますが。

新しいことにチャレンジする場合、自分の頭で考えることはもちろん必要不可欠です。でもまず、同じ土俵に上がることが大事だとアウト老は長い経験で思うのです。基本を身につけ、先行者の真似をし、そのうえで工夫して半歩前へ出る。そのなかで新しいアイデアが生まれ、既存の概念を「破る」ことができるのではないでしょうか。

偉そうなことを言う以上、自分たちはどうなのか——弊社の歩みを振り返ると、実はこの守破離がそのまま当てはまります。

SCシリーズは「守」。先人たちの基礎設計を忠実に守り、熱流体解析の基本を適用して解凍均一性を実現した製品です。そしてSCM-Cubeは遠心ファンの活用と周囲の冷蔵環境の活用という今までにないアイデアで「破」を起こした製品。そして今、弊社は「離」へのステージへと日夜奮闘しております。

https://www.depak.jp/products/thawing-freshness/sc
https://www.depak.jp/products/thawing-freshness/scm-cube


今日は柄になくまじめだな、なんて思っているあなたへ。

実は「守破離」という言葉を反芻していたら、ふと頭をよぎった別の「守破離」がある。世阿弥とは何の関係もない、昭和の居間で静かに起きるあの悲劇です。

それは——自分だけが頑張って家族を「守っている」という誤解。定年を迎えてそのことに気づき、相方と向かい合ったとき突然訪れる「破」。そして相方が去っていくという「離」。

これぞ昭和ジジイのあるある「守破離」。

皆様、仕事では世阿弥の守破離を心がけ、人生では「守破離」をくれぐれも避けましょう。

p.s. アウト老の「守破離」ですか?……相方に確認したところ、まだ大丈夫とのことでした。

~アウト老エンジニアのたわごと~

こんにちは。株式会社デパックの“アウト老エンジニア”です。
みうらじゅんさんのファンでもある私は、還暦をとうに過ぎた今、“はみ出し老人”を目指して、日夜(?)技術開発と取っ組み合っています。
思いどおりになんていかない。でも、それがまた楽しいんです。
そんな“迷走気味の開発ライフ”の裏側を、ちょっとだけお見せしたいと思います。

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