アウト老エンジニアがまだ童顔の美少年?だったころ、某メーカーへ新卒入社をいたしました。当時の部長は「天皇」と呼ばれた人で、よく言われました。「五感を使って仕事をしろ! 五感をな! わしは原料の粉をなめたら製品の出来具合がわかるんじゃ!」それを聞いた私は思わず聞こえないくらい小さい声で「それはあかんやろ。あぶないで。」とつぶやいたものです。
なめるのは、さておき、五感で仕事をするのは大事なことが経験を積むことによってだんだんわかってきました。完成した製品をまず目で見る(視覚)、そして触れてみる(触覚)。性能が良い製品は見た目も美しいものですし(機能美)。そして動かして、触ると安全性もチェックできる。
私が当時扱っていたのは電源系の製品だったので発熱するのですが、経験を積むと指先で温度が何℃ぐらいか感知できるようになるのです。現役バリバリのときは指先で±2℃くらいの精度で温度がわかりました。あとは嗅覚と聴覚。変なにおいがしたり、音がすると、これもまた事故や、品質クレームにつながります。
このように、五感をフルに動員すると、試作品でも約30分程度で、出来栄えがほぼわかります。そして大きな問題がないことを確認してから、落ち着いてゆっくり正確にデータを取り始めるのです。
すでにデジタルが当たり前になった今の時代ですが、数字をじっと眺めるのが好きな人種がいるのは知っていますが、アウト老はどうも苦手です。視力が衰え、細かい数字を見るとくらくらするという肉体的な問題もあるのですが、グラフにして眺めると、データが急に”しゃべりだす”気がするのです。これは老化による気のせいかもしれませんがグラフとか画像でイメージを視覚で把握することが大切だと思います。
ところで、余談のつもりで申し上げますが、弊社のDEPAKは使う人の五感に強く働きかける技術だと思っています。酸化による色と臭いの劣化を防ぎ(視覚、嗅覚)、鮮度を保って弾力を保持(触覚)、食感食味を向上させる(味覚)。
残念ながら聴覚だけは関係ないようで、”Depak Field”を流れる音楽でも流してみようかと一瞬考えましたが、さすがにそれは却下されました。ともあれ五感を使って開発した商品が、お客様の五感に働きかけて幸せをもたらすなんて、ちょっと素敵だと思いませんか?
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~アウト老エンジニアのたわごと~
こんにちは。株式会社デパックの“アウト老エンジニア”です。
みうらじゅんさんのファンでもある私は、還暦をとうに過ぎた今、“はみ出し老人”を目指して、日夜(?)技術開発と取っ組み合っています。
思いどおりになんていかない。でも、それがまた楽しいんです。
そんな“迷走気味の開発ライフ”の裏側を、ちょっとだけお見せしたいと思います。